健康的な病的高揚、かび臭いものをまき散らしながら 焼灼して隆起した肉、化膿性皮膚をさあ今引裂いてやる 触知不能の排便性器具で崩壊寸前の情欲を埋める 冷酷な計画的外科手術、計算づくめの俺の外科で  おまえの悲惨な人生は頂くことにした

柔軟⋯ 好戦的⋯ 破壊的⋯ 先端突発的⋯

人工的に脳振盪を起こし、胃の中心部までくり抜いて 俺の流血美術は免許皆伝、彫り物と潰してやるのが好物 凍結検査ガラスに乗せられ、腐敗するまでさらし者

柔軟⋯ 好戦的⋯ 美味⋯ 胃部突発的病理学⋯

私が劇場へようこそ、私の演じますステージにて 豪華なパフォーマンスをご披露いたしましょう 情け容赦なく縦横無尽に切り刻んでましょう みぞおち深くかき回し、激しく切開いたします 亜酸化窒素をサッと一服、これが痛快たまらない⋯

正常組織を切除して、肉付きのいい体にメスを入れ

俺が三枚おろしにした患者のスペアリブはボロボロ 不正療法、大混乱、死体は過度呼吸で血中炭酸ガス減少 自分で姑息薬を盛っても、手術しか助からないよ⋯

横になったらそのまま蝕食 ー 俺の天才的刃物使いじゃ 心臓前部をもぎり取ってやる ー 麻酔でやられている間

激しい苦悶 ー おまえはすっかりひからびて 器官摘出 ー 局部切除 完全摩滅 ー 外科的不具状態 剥皮処置 ー 薬物死

汚濁、感染、したくてやまない咳くしゃみ 肉色の培地の上でバクテリアまで繁殖し 麻酔にかかり、麻痺し、臨床的無感覚状態に陥り、 敏捷性が欠落し、おまえの体積は減少する⋯

食道を摘出してやる ー バケツの中で朽ち果てろ 腕をピクつかせ ー リストに×して一丁上がり

激しい苦悶 ー 心臓直撃 器官摘出 ー 鋭い俺の披針で 解剖学的 ー 外科で不具に 剥皮処置 ー 臨床学的錯乱

粗悪な不正処置、撰りすぐった部位を切り分け 残忍な指導者、おまえの付属物について書いてあるぜ⋯

医学的災難のあとは何もなかったように ポリ袋につつまれたおまえの体⋯ 激烈なあの世界はすっかり口を閉ざして 不健康そのもの ー ちょっと切っておきましたからね

(リード・ギター・ソロ:W.G. スティアーの多血質物体)


꧁ Forensic Clinicism / The Sanguine Article, translated by 秋山幸子 ꧂